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今期の各種委員会・ワーキンググループの体制について

会長 丸山幸夫
(筑波大学生命環境系)

 新体制となり3カ月が過ぎました.この間,学会運営に関わる大きな出来事がありました.
 まず,先般の総会で2016年度の予算(188万円の赤字)をお認めいただきましたが,4月初めに日本学術振興会から科研費研究成果公開促進費,研究成果公開発表(B)シンポジウム助成100万円の採択と,国際情報発信強化(B)PPS助成362万円の不採択の通知がありました.これらの助成は,2016年度予算に組み入れられていますので,今年度は当初予算の赤字分の188万円と合わせて450万円以上の赤字が見込まれます.

 次に,4月14日以降に発生した一連の熊本地震は,熊本県,大分県をはじめ九州各地に大きな爪痕を残し,会員の生活や研究活動にも大きな支障が生じています.本会では会員の被災情報の把握に努めるとともに,九州支部とも連絡を取りながら,被災会員の支援と学会活動に大きな支障が生じないよう配慮してきました.

 このような中で,3月の総会で承認していただいた事業計画の実行に向けた体制を協議するため,4月23日に会長,副会長,庶務幹事および会計幹事からなる学会執行部の打ち合わせ会議を東北大学で開催しました.学会財政の赤字対策の協議では,旅費の節減,支部補助金の減額を実施するとともに,事務局や各種委員会において経費節約に努めることとし,緊縮財政の会務運営に心がけることにしました.会員の皆様にはご不便をお掛けする場面もあるかも知れませんが,ご理解のほど宜しくお願いいた します.

 この間の学会運営に関わる上記の出来事を踏まえ,総会で承認された事業計画を実施するため,下記の委員会,ワーキンググループ(WG)を設置し,新体制が発足しました.

 和文誌編集委員会(有馬進委員長),英文誌編集委員会(谷口光隆委員長),学会賞選考委員会(大門弘幸委員長),およびシンポジウム委員会(本間香貴委員長)については,評議員会において委員長と委員が選出され,4月から活動を開始しています.これらの委員会にはそれぞれ和文誌の論文投稿数の増加,完全オンラインジャーナル化された新しい英文誌の円滑な編集,多数の学会賞の公正かつ効率的な審査,魅力あるシンポジウムの企画・運営をお願いしています.  その他の部・委員会・WG については,以下の方々に部長・委員長・座長をお願いしました.

 (1)出版部:山内章部長
 (2)海外交流推進委員会:坂上潤一委員長(留任)
 (3)情報管理委員会:阿部淳委員長(留任)
 (4)広報委員会:萩原素之委員長
 (5)若手・男女共同参画WG:吉田ひろえ座長
 (6)将来構想検討WG:大川泰一郎座長

 出版部には新たな出版企画等の検討,海外交流推進委員会には第7回国際作物学会議(2016年,北京),第9回アジア作物学会議(2017年,韓国)への協力と日中韓合同セミナーの企画・運営をお願いしています.情報管理委員会には会員情報システムの有効利用,広報委員会にはメールニュースやHPの充実,若手・男女共同参画WGには若手・女性研究者の交流と支援を通じた若手研究者の研究の活性化を期待しています.これらの委員会・WGは前期からの継続ですが,今期は将来構想検討WGを復活して設置し,学会財政の健全化,講演会の開催方法と効率的運営,国内外の関連学会との連携などについて,中長期的な視点から検討してもらうことにしました.

 このような体制で2年間の学会を運営します.会員の皆様にはご協力のほど宜しくお願いいたします.