和文誌編集委員会では原稿を幅広い会員から募集しています.編集委員会では和文誌を「作物生産の現場がみえる学会誌」と位置づけ,学術的論文に加えて地域の作物生産に関する新知見や応用的・技術的論文も歓迎しています.

1.若手研究者の積極的投稿を期待します.
 新鮮な感受性で課題を抽出し,情熱をもって研究を発展させて行く若手研究者の活躍は,その学会の活性化程度の指標となります.大学・試験研究機関に所属する若手研究者の皆さんは,自らの研究成果をできるだけ早く学会誌(和文誌,PPS)に投稿して,専門委員による学術的評価を受けることを薦めます.科学者として研究成果や情報を社会的に公表する責任があると思います.これらの積み重ねを通じてストーリー性のある仕事へとつなげ,学位論文に集大成することは,本人のみならずその学問分野にとっても重要なことです.

2.地域性のある研究成果の積極的公表を期待します.
 新和文誌に移行する以前,地域性のある研究の多くが成果情報や試験場報告,支部会等で発表されてきました.和文誌では作物生産が行われている現場と密着して行われた価値ある成果・情報を地域限定にすることなく,和文誌を通じて広く全国の学会員に伝えて行きたいと思っています.具体的には,複数年にわたる栽培試験,地域に適合した生育モデル・品種導入試験,地域の特性を生かした多収・安定・高品質・低コスト・環境保全技術の開発などです.

 新品種の栽培法やその特性,気象災害の実態やその解析など,各地域で開発された技術や地域固有の問題に関する論文は,研究・技術ノートという論文種別に適する内容の例です.どうぞ積極的にご投稿ください.