令和5年度事業のお知らせ

 令和5年度の講演会・現地見学会は,静岡県で開催予定です.詳細は追ってアナウンスいたします.奮ってご参加ください.また『東海作物研究』を定期発行いたしますが,第153号よりオンライン化を予定しております.奮って投稿いただければ幸いです.


日本作物学会東海談話会の発足にあたりまして

日本作物学会東海談話会会長 近藤始彦
2023年4月

 2023年4月1日より日本作物学会東海支部は新に日本作物学会東海談話会として再スタートを切ることになりました.これまでの東海支部への多大なご協力に改めて感謝申し上げますとともに今後の東海談話会への変わらぬご協力,ご支援をどうぞよろしくお願いいたします.談話会への移行は日本作物学会の社団法人化に伴う制度措置ではありますが,同時に地域における作物学研究のさらなる発展を促す契機ともなるものと期待しております.これまで同様に日本作物学会本会との連携を密にとりつつ,より独自性も高めた活動を進めてまいりたいと思います.支部会時代にもまして地域の研究を活性化し,発信する場として活用いただければ幸いです.年次講演会・現地検討会その他の活動には,作物学に深く関連する育種学・農業気象学・園芸学・土壌肥料学・雑草学・畜産学・データサイエンス・農業機械・土木・作業学など広い分野の研究者やまた,現場の技術開発や普及でご活躍されている官民の関係者にもぜひ積極的にご参画いただけるよう工夫してまいりたいと思います.そのひとつとして年次講演会には会員・非会員問わずに広くお気軽にご参加いただける仕組みを検討していく予定です.
 静岡,愛知,岐阜,三重という農業県4つからなる東海地域は,日本の農業算出額の8%,花き工芸作物では22%を占める大きな食糧・園芸・工芸作物生産拠点であります.立地的に日本列島の中央部に位置し,平地における土地利用型作物や中山間地,都市部における集約的農業を含む多様な地勢と農業形態をもつことも作物学研究にとって大きな利点かと思います.強力な研究グループをもちこれまでの多くの研究や技術を生み出してきています.農業現場にこそ大きな研究テーマが埋もれているという農学の基本姿勢を改めて意識し,地域の研究の発掘と発展,発信に少しでも寄与できる談話会としていきたいと思います.支部会誌である“東海作物研究“は,引き続き談話会の会誌として継続発行してまいります.談話会の主要な情報発信源としてより多くの皆様に触れていただけるよう,また財政のスリム化もかねて第153号よりオンライン化も予定しております.皆様からの積極的な投稿をお願いいたします.今後の皆様の研究,発展とご健勝を祈念いたします.