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HOME > 会長挨拶 > 2020年2月
会長挨拶
日本作物学会の会員の皆様へ
会長 白岩立彦
(京都大学大学院農学研究科)
 2020年がはじまり早1か月が経ちました.遅ればせながら年頭のご挨拶を申し上げます.まず,昨年は度重なる気象災害が発生しました.少なからぬ学会員の方,ならびに農業関係の方々には大きな影響を受けられたことと思います.お見舞いを申し上げるとともに早期の回復をお祈り申し上げます.

 2018年4月からの私の会長任期は,残すところわずかになりました.会員の皆様には,この間の学会運営へのご協力に厚く御礼申し上げます.この機に今期の学会運営を振り返るとともに次期の2年における課題になると思われることについて,皆様にお伝えしたいと思います.

 今期は,1.和文誌・英文誌の一層の充実と発信力強化,2.講演会開催の更なる活発化と効率的運営,3.ACSAC10(名古屋)に向けた準備とそれに呼応した国際活動強化,4.財政健全化のための制度検討と収入増の取組み,5.若手・女性研究者の交流・育成のサポート,6.科研費の新たな枠組みへの対応,を重点課題といたしました.

 まず和文誌日作紀は,一時滞りがちになった投稿が現編集委員会のご尽力により持ち直しております.一方で,論文審査をスムーズにかつ著者との議論を前向きに進めることや,地域での研究成果の掲載を多くする方向のご意見をいただいております.それらに応えつつ,日作紀が引き続き本会会員が研究成果を社会に発信する上での中心的な役割を果たすように尽くしたいと思います.活発な投稿をお願いいたします.英文誌Plant Production Science(PPS)では,一昨年の実績により,1.23というこれまでの実績を超えるインパクトファクタが報告されました.関係各位のご努力ならびに良い論文を寄せていただいた著者の方々に感謝申し上げます.また,英文誌発行に関して2017年から受けてきた科研費「国際情報発信」の期間も残すところ2年となりました.そろそろ次の申請に向けた準備が必要になります.PPSは当初からアジアの国際誌としての地位を指向してきたところですが,次期科研費申請を機に,今後の発展方向についてACSAが目指しているアジア国際誌のあり方との関連を整理しながら検討することが必要と思います.

 講演会は,学会誌とともに本会活動の根幹であります.今季も盛会を続けることができましたことに感謝申し上げます.懸案の春・秋の参加者数のアンバランスと講演会開催負担増大の解決に向けて,大門副会長が中心となり,皆様に選択肢をお示ししご意見をいただきながら,学会賞授賞講演を秋講演会で行うこと,春の開催地ローテーションに東海および近畿支部を加えることなどを含む変更案を作成し,評議員会および総会におはかりする準備をしているところです.これと並行して,開催担当機関に開催方法を受け継ぐための開催マニュアル作成,開催事務の一部事務委託の検討を行っております.それらは次期総会でご説明しますが,開催負担を少しでも軽減しつつ春・秋の講演会がともにさらに参加しやすいものになるよう,必要な改善を図りたいと思います.

 第10回アジア作物学会議(ACSAC10)は,2020 年8 月31 日(月)から9 月3 日(木)に名古屋国際会議場で開催されるべく山内運営委員長のもとで準備が進んでおります.現在,参加および発表の申込みがhttp://acsac10.org/index.htmlで受付けられています.本会議は,日本の作物研究の成果を国外に発信するとともに,私たちが諸外国の多くの研究成果および研究者に接する場となり,本会の活性化に貢献します.第10回の節目に,より有意義な会議になるよう,会員の皆様には是非積極的な参加,宣伝のご協力ならびに海外の知人や共同研究者へのお声がけをお願いいたします.なお,今年の秋の講演会すなわち第250回講演会は,9月3日に同じ場所で開催されます.合わせてご参加をお願いします.関連する国際交流活動として,すでに報告済みの韓国作物学会との交流協定更新に加えまして,中国作物学会との交流協定も,海外交流促進委員会のご尽力により首尾よく更新したことを報告申し上げます.

 財政健全化については,赤字予算を立てざるを得ない収支状況がこれ以上続くと現在の活動を維持することが困難になっていることから,2020年から会費の値上げをさせていただきました.和文誌の購読と同誌への掲載,および英文誌(オンライン)への掲載を希望する会員は年額12,000円(従来10,000円,学生は7,000円に据置き),いずれか一方を希望する会員は年額8,000円(従来6,000円,学生は4,000円に据置き),終身会員の一括会費は120,000円(従来100,000円)となっております.このことにより本会の財政がどの程度改善するかは,会員数動向にもよりますのでまだ予断できません.皆様には,事情ご賢察の上,本会との変わらぬお付き合いを,できれば一層密なご参加を,切にお願いする次第です.講演会参加費や英文誌投稿料のあり方の検討,および収入増を目指した一般向け出版物の刊行の取組などの問題を次期に持ち越すことになりますが,折に触れてご相談すると思いますので,引き続きのご協力をよろしくお願いいたします.

 若手研究者のサポートとしましては,若手研究者フォーラムの実施をACSAC10のプログラムに高く位置付けています.またACSAのWoo会長から,ACSAC10へは是非若手研究者の参加を促したいとの抱負をうかがっています.同フォーラムが,多数の参加により実り多い交流の場になることを期待しております.海外学会出席助成も,財政基盤を懸念しながらも続けており,今後も経費面の工夫をこらしながら継続するのが基本と考えています.

 科研費について,新しい審査区分の分析は十分に行えていませんが,一方で,科研費を含め大型プロジェクトなどの申請の備えとして,作物学において今後重要となる研究課題について日常的に議論し互いに考えを醸成することは有意義と思われます.そのような趣旨から,差し当たって,現執行部の中で今後の作物学の重視されるべき研究課題について討論を行ってきました.ゲノム科学や情報通信科学が急進展する中での作物学のミッションと作物学ならではの研究についていくつか意見を出し合っております.その内容を整理し折をみて紹介させていただきたく存じます.

 変動が大きい気象と担い手の減少が日本農業の持続に影を落とす中,本会の研究の進展と若手研究者の成長に対する期待にはますます大きいものがあります.今年も活発な活動になりますよう,引き続きのご協力をよろしくお願い申し上げます.