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会長挨拶
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日本作物学会の会員の皆様へ
会長 白岩立彦
(京都大学大学院農学研究科)
 2018年4月から2年間,会長を務めさせていただくことになりました.会長選挙にあたってご推薦いただいた先生方,信任いただいた会員の皆様には心から御礼申し上げます.日本作物学会は,作物の特性と生産の諸原理の解明ならびに技術開発を通じて,農学の要に位置する分野として農業の発展に寄与してきました.今日,資源の制約のもとでの作物生産の向上,変動環境のもとでの生産安定化,農業の多面的機能の維持・増進などにおいて,果たすべき役割には大きいものがあります.その歴史と社会から寄せられている期待を思うにつけ,任の重さを強く感じる次第です.これまでの執行部がとられてきた,講演会の開催と学会誌の発行を活動の根幹としつつ発信力強化,国際活動の活性化をはかる基本方針を継承して,学会運営に当たりたいと思います.加えまして,将来構想検討ワーキンググループから財政問題や講演会のあり方についての答申がなされました.今期はいただいたご提案について各支部のご意見をいただきながら具体的な検討を行います. 以下,主要な課題について述べさせていただきます.

1.和文誌・英文誌の一層の充実と発信力強化
 和文誌日本作物学会紀事は本学会創立以来長きにわたって,農学の基幹的な雑誌としての地位を維持してきました.掲載論文数が多いと言えないものの,和文誌編集委員会のご努力により栽培技術をはじめとする諸問題について多くの優れた論文が掲載されております.このほど,新たな掲載内容として速報が新設されました.講演会の発表内容を発表と同時に投稿するとともに迅速な審査を期すものであり,既に第244回講演会で発表された内容が本年1月発行の日作紀に掲載されました.研究成果を早急に発信する手段としての活用が期待されます.今期は,原著論文,総説,研究情報の一層の充実をはかりつつ速報掲載を軌道に乗せるべく,和文誌編集委員会と密接な連携をとっていきたく思います.英文誌Plant Production Science(PPS)は創刊20を超え,国際的な認知度を高めております.2年前に完全オンライン化が実現し,そのシステムが軌道に乗るとともに審査・編集過程の業務負担が減少しました.英文誌編集委員会のご努力により2017年度から5年間の科研費研究成果公開促進費が採択されたのを期に,特集号企画や外国編集委員の増員などによる国際誌としての充実がはかられています.PPSの発信力強化のために,編集委員会とともに引き続き努力していきます.会員の皆様には,和文誌と英文誌を通じまして,研究成果を積極的に投稿いただきますよう,お願い申し上げます.

2.講演会開催の更なる活発化と効率的運営
 講演会は会員相互の情報交換の場としての役割をますます強めております.一般講演,ポスター発表,シンポジウム,ミニシンポジウムのいずれも年間発表題数が高く維持されているとともに,若手の会企画をはじめとする小集会,海外交流推進委員会による国際セミナー,優秀発表賞の審査,広報委員会によるアウトリーチ活動などが行われ,内容も多彩です.開催機関ならびに関係各位のご努力に感謝いたします.一方,春の講演会の参加者数の増加と秋の講演会の参加者数の減少というアンバランスが顕在化しており,とくに春の講演会開催の負担が問題となっております.加えまして,支部の学会・研究会のみに参加される方々に春,秋の講演会にも参加いただけるようにし,本学会の会員数の増加につなげることが求められます.このほど,講演会開催内容,開催ローテーション,および講演会での関連学会との交流促進のあり方について,将来構想検討ワーキンググループから提案をいただいたところです.開催機関ならびに関係委員会と密接な連携をとって魅力ある講演会の開催に努めるとともに,今期は,上記ご提案をもとにした効率的運営と開催負担の軽減に向けた検討を,各支部のご意見をいただきながら本格化したいと思います.なお,本項目は学会長選挙においては重点項目として挙げておりませんが,将来構想検討ワーキンググループからの提案がなされたことから加えさせていただきました.

3.10th ACSAC 2020(名古屋)に向けた準備とそれに呼応した国際活動強化
 本学会にとって国際活動の意味は,学術全般に求められている国際交流の推進にとどまりません.わが国に限らず産業としての圃場作物生産の拡大が容易でない社会状況のもと研究投資が制限されがちな中で,作物学の諸課題の研究を活性化するには国を超えた共同の必要が高くなっているためです.そして,自然・社会環境に共通点が多いアジアでの交流は,引き続き重要だと思います.第10回アジア作物学会議(10th ACSAC 2020)が名古屋で開催されることになり,名古屋大学山内章先生が中心になって開催準備委員会が結成され,すでに開催期日が2020年8月31日から4日間と内定しております.今期は,10th ACSAC 2020の成功に向けて,開催地の皆様とともに準備活動に注力いたします.本学会会員とともにアジア諸国からの参加を多数得ることが課題になると思います.会員各位におかれましては国際共同研究の成果発表の場として,また新たな国際共同研究展開のきっかけの場として位置づけていただき,積極的な参加をお願い申し上げます.加えて資金調達活動におきましても,お知恵とお力添えを賜りたく存じます.

4.財政健全化のための制度検討と収入増の取組み
 財政の健全化は,今期も避けて通れない課題です.この数年の財政逼迫の中で学会の活動水準を維持するために,あらゆる面での経費削減と支部会補助金の減額など,多大な努力とご配慮をいただいた関係各位に深く感謝申し上げます.研究成果公開促進費により当面の支えが得られましたが,科研費収入を含んだ予算編成においても若干の赤字を想定に入れざるを得ない状況にあります.和文誌・英文誌の充実と講演会の活発化を通じて会員数の増加を期すことを基本にしながら,将来構想検討ワーキンググループからご提案があった,財政再建のための会費に関わる具体的なご提案を慎重かつ遅滞なく検討し,可能なことから実行できるようにしたいと思います.

5.若手・女性研究者の交流・育成のサポート
 農学研究者と農業技術者の育成が,日本に限らず諸外国でも問題になっております.その中で,本学会の学生会員数が基本的に維持され,若手の会による小集会も活発に継続されていることは,一つの希望であります.この状態を維持し活発化するために,講演会での優秀発表賞の選賞および若手研究者海外学会出席助成が一定の役割を果たしていると考えます.海外学会出席助成は海外交流基金の枯渇により存続が危ぶまれたところですが,支出を減らしながらも当面存続する対策が承認されましたので,それを実行しつつ長期的な方針を検討したいと思います. 講演会において託児所を設けることは,若手および女性研究者の参加を促すものです.しかしその利用が限定的である実情は,作物学研究のおける女性の持続的な参画が,依然として挑戦的であることを示唆しております,将来に向けた問題として,若手・男女共同参画ワーキンググループとともに,新執行部でも議論を深めたいと思います.

6.科研費の新たな枠組みへの対応
 研究経費における競争的資金の比重が高まっております.平成30年度科研費審査から,「系・分野・分科・細目表」が廃止され「大区分,中区分,小区分」の審査区分での公募・審査が行われるようになり,それにともなって「基盤研究(B・C)」と「若手研究」の審査に「2段階書面審査」が用いられるとともに,「基盤研究(A)」及び「挑戦的研究(開拓・萌芽)」の審査に遺伝育種科学,作物生産科学,園芸科学,植物保護科学,昆虫科学,生物資源保全学およびランドスケープ科学からなる中区分が適用されるようになりました.このことが今後申請結果にどのように影響するか注視し,対応方策を学会内で共有したいと思います.

 以上の諸課題を,執行部,評議員会および各委員会における議論とともに,各支部の会員各位のご意見をうかがいながら進めさせていただきます.学会の活性化は,何よりも会員の皆様の講演会参加,和文誌・英文誌への投稿および相互の研究交流にかかっております.学会活動に積極的に参加いただきたく,何卒よろしくお願い申し上げます.